観ました、「BANDAGE(バンデイジ)」
一発屋バンドのお話しです
一発屋・・・誰もが裏側を見ることをためらうこの三文字、しかしこの映画はその三文字の裏側、三文字を十字架のように背負った人たちの悲哀
を余すところ無く欠いている・・・いや描いている・・・と思う気がする。
捉え方は人それぞれですが、赤西仁君と北乃きいちゃんの魅力はとっても生かされていたと思います
まず監督さんが・・・脚本さんがベテランかつ天才でも監督さんが・・・。怖いのであんまり書けませんが、美術や色彩や登場人物が綺麗な映画であるとは思います
赤西仁君演じるいきなりバカ売れするインディーズバンドのボーカル(高杉ナツ)、北乃きいちゃん演じるそのバンドのマネージャー(都築麻子)。元ファンでマネージャーになる・どんな確立でその恵まれすぎたポジションに収まるのか
ほぼ日本全国婦女子の羨望の的
に位置する「恋する有名人に恋されるファン」、良いのですか、ファンが恋されて良いとなると、「神様、もう少しだけ」 のように不治の病に犯されたりしないと難しい。が、この映画のヒロインはあっさりその魅惑的な不動の地位を手に入れる世界一幸福なヒロイン・・・
しかしまあ、お相手が一発屋エンターティナーなだけに、その苦悩、その身持ちの堅さからおいそれと恋愛映画にはならないのです(ここはとても良いと思います)。
このくらいの年齢の女の子って、思う存分恋をして愛に溺れたりして成長する
の素敵だと思うの、しかしヒロインはヒーローの誘惑を徹底的にスルー。あぁ過ぎ行く青春の日々を無駄に過ごすヒロインよ。どうして貴方はヒロインなの??
そんなかんじの映画です、今回のレビューではヒーロー&ヒロインのみピックアップしましたが、その他の登場人物もそれなりに魅力的であったと思います。
女子高生であった日、数多くのバンドに恋焦がれたのを思い出し・・・インディーズのバンドのチケットでも、イエ電からよりコウシュー電話からのほうがチケットセンターに繋がるという神話を信じたあの青春カムバック
です。携帯はね、お姉さんたちの16歳くらいのときにはね・・・普及していなかったんだ。
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受信: 2010年2月18日 (木) 12時12分
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受信: 2010年2月18日 (木) 16時12分
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受信: 2010年2月18日 (木) 21時42分
» 『BANDAGE バンデイジ』 [ラムの大通り]
----1990年代のバンドブームのころを描いた作品か…。
東宝映画に、昔もそういうのなかった?
確か本木雅弘、吉岡秀隆が出ていたような…。
「それは『ラストソング』のことだね。
あの映画が作られたのは1994年。
これは同じころを背景にしていながら、
そのテイストがあまりにも違う。
いま思うに『ラストソング』に描かれた青春像は
70年代のそれに近かったのかも…」
----どういうこと?
「この映画の監督は、音楽プロデューサーとして一時代を築いた小林武史。
ある一つの<曲>が<音楽>として完成されて... [続きを読む]
受信: 2010年2月18日 (木) 21時54分
» BANDAGE バンデイジ [単館系]
バンドブームが吹き荒れる1990年代。ボーカルのナツ(赤西仁)とユキヤ(高良健吾)たちは、共にバンドを組んで活動していた。そのバンド、LAND... [続きを読む]
受信: 2010年2月19日 (金) 01時31分
» BANDAGE バンデイジ [象のロケット]
1990年代、東京。 女子高生のアサコは友人ミハルと行ったLANDS(ランズ)のライブで楽屋に忍び込む。 バンドのヴォーカル・ナツに気に入られ、LANDSに深くかかわっていくアサコ。 バンドがメジャーへと昇りつめていく中で巻き起こっていく内部の衝突と葛藤、売り出す側のシビアな目。 恋と友情の行方は? バンドの将来は…? 時代の熱気と繊細な感性を描く青春音楽ドラマ。... [続きを読む]
受信: 2010年2月19日 (金) 20時23分
» BANDAGE バンデイジ [シネマDVD・映画情報館]
スワロウテイルやリリイ・シュシュのすべてに続きコラボレートする岩井俊二と小林武史が、小林が監督、岩井が脚本という新たな試みで手掛ける青春映画。1990年代のバンドブームを背景に、メジャーデビューを目指すバンドメンバーの友情や確執、そして恋愛を描く。映画初出演で初主演を務めるのは、 KAT-TUNの赤西仁。さらには、ハルフウェイの北乃きい、蛇にピアスの高良健吾など、若手実力派の面々が脇を固める。小林武史と赤西仁が、劇中のバンドLANDSとして発表する楽曲にも期待したい。...... [続きを読む]
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» 10-21「BANDAGE バンデイジ」(日本) [CINECHANの映画感想]
おまえは一体誰だ?
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コメント
懐かしいですね。
公衆電話の方が繋がりやすいという都市伝説(?)。
まあ、そういう、
若い人たちにとってはまったく知らない世界を語り継いでくれたことが
この映画の功績の一つなのかも…と、思ったりもしました。
投稿: えい | 2010年2月18日 (木) 21時54分
えいさん、こんにちは!
オノ・ヨー子とジョン・レノン・・・。
「バンドの解散は女がきっかけ」
って台詞ありましたよねー。
だからこそアサコを排除しようとするマネージャー、

しかし命の恩人に仕立て上げるナツ。
あの作戦は上手かった
人命を使うのはどうかといったかんじもしますが
公衆電話からチケットをとる。
LP版ばかりのレコードやさん。
アサコのベルはいつも家の電話。
ノスタルジックなかんじ良かったです
なんだか始終空気が澄んだかんじの画像で
最初から最後まで綺麗だったと思いました。
投稿: ヤマト | 2010年2月19日 (金) 15時44分