書籍・雑誌

クズ子だッて完成できるんだってはなし

本日は土曜出勤にて、自分が今の雑誌社に入社して最大のお仕事(撮った写真の数、 文章の長さやバリエーション)をお客さまに拝見して頂く、入社2年近くにして最大のイベントの日だった。

結果お客様は、大変喜んでくれた。超絶ポジティブな脳内変換で彼女の言葉を要約すると、「プロの人に頼むとこんなにスゴイものができるんだ!」と実に感動した様子でそんなかんじのお言葉を頂いた。

これは勿論、いろいろと指導して下さったカメラマン様、優秀なデザインの仕事をこなす女の子様、いろいろな人の力を借りてのことなのだが、本当に嬉しかった。最初は営業しかさせてもらえなかった今の仕事を続けてきて、何度ももうやめようと思ってでもやめなくて・・・良かった、と心底思った。

 家事育児仕事に疲れてお肌もボロボロの自分をこんなふうな考え方にしてくれたのはなんだろう・・・って記憶をたどると・・・

先日も書いたのだが、四歳児の母親(シングル)は速読でも身につけていない限り本読めないと思う。好きな映画も観れなければ、好きな画家の展覧会にも行けず、その経済的事情からどんなに好きでも「ショッピング」という習慣が「ウィンドウショッピング」となり、さらにその「ウィンドウショッピング」という唯一託せるストレス発散の現場にも足を運べなくなるのが実情。シングルお母様が読んでくれていらしたら、激しく賛同して頂ける自信がる。

先日も書いたのだけれど、子供が寝ている間に本を読む→照明が明るすぎて眩しいとクレームがくる、じゃあ別室で本読めばいーじゃん→日本国では親子くっついて眠る習慣があり、子供は怖いくらい母親が離れるのを感好き泣く→じゃーもうだめじゃん→いやいや電子書籍という、薄暗い明りで活字を読める文化が今の先進国にはある→じゃーそれで解決じゃん→いや、紙の香りとか本屋さんとか大好きな自分が電子書籍デビューするのは、なんか違う気が・・・。

結論!今回自分をすごく前向きな思想に導いてくれて、それでいていつもなんか心の中にすみついちゃった「なんちゃって電子書籍」2chの名作集が自分を助けてくれる。

今回大大大ヒットだったのはこれ。↓

                うちの母ちゃん凄いぞ

人間はいろんな人がいる。汚い人も美しい人もどうでもない人も。でも心根の美しい人間のみ記憶に留めて、その人間たちの言動をしっかりと参考にするこの作者は、なにかいろいろな意味で常人を超越した人間だって思った。

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書籍化もされていました。なんというか、ひとつのことにまっしぐらに突き進むその姿勢が、多くの人に勇気を与えたみたいなかんじ、感無量。あと本分に出てくる一部の人間のステキさとか、忘れないと思う。

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夜中にしか自由時間がないという本能

深夜2時くらいに目が覚める。絶対。これは珠子と夜9時には眠るせいかもしれないっていうかきっとそのせいなのだけれど、彼女が眠っているときにしか自分の時間がもてないという本能みたいのが身体にプログラムされているような気がしたりもする。

本を読むほど明るい照明をつけると珠子起きちゃうので、あと隣にいないと起きちゃうので(これは不思議なもんだ、母親が隣にいるってのを眠りながらも解っているという、子供と一緒に眠る文化って欧米や欧州その他もろもろの国にはないだろうになあ、4年もたつとそうなっちゃうんだな)、なので活字はネットで読みます。きっこさんとかランディさんとか、小説ではなくブログやコラムしか読めないのだけれど・・・そろそろネット書籍デビューせねば・・・。2○ゃん歴も長いのでもちろんします。たまに実に興味深い文章に出会えます。本日のヒットは↓

        ユーゴスラビア紛争のボスニア紛争を体験した青年のスレッド

 

ボスニア内戦の体験記。おそらくは素人さんの文章ですがぐいぐい惹きつけられるし、戦争の悲惨さについて知ってほしいという本人の強い意志が窺えて、その思いに応えたくなる。

他界した父親は東京大空襲を体験していて、死体の山の中を歩いた話など小さい頃聞かされた。日本国内の戦争経験者はもう国民の2割くらいときいたけれど、このボスニア内戦の経験者はまだ26歳。若い人が集まる此処で、沢山の人が読むとよいなと思う。

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東村アキコ様だし!

まちにまった 東村アキコ様 の新作、「メロポンだし!」 、オールカラー、そして相変わらずの 遥か斜め上を行くギャグセンス・・・ あーーー嬉しいこんな素敵な作品を・・・あーーーマジ 嬉しい。

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グリーゼ581のイプシロン星人 である 「メロポン」 が地球で子役スターを目指すおはなしでし!メロポンのペットである 「イプシロン猫 」「ベロニカ」 が最高にカワイイ!

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                                           ベロニカ

東村アキコ様 のおかげで、うちは本日も幸福でし!!! 三巻が待ち遠しいでし!!!

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「きのう何食べた?」 ☆5点満点で ☆5点

テレビで菅野美穂さんが推薦していらして、内容にとても興味をもったので、レンタルして読んでいます。

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早速、1巻の後半にある「いわしの梅煮」を作りました!

・・・と言って、出来上がったお料理の画像をUPする予定でしたが、雪が降ったので外にでるのがいやになってしまいスーパーの食料品売り場にて肝心の 「いわし8尾」 が購入できませんでした。後日作ったらUPします。

よしながふみさんってとっても綺麗な絵を描かれるのですね、この人の作品は初めて読みました。お料理モノは映画でもドラマでも漫画でも小説でも大好き!ですが、この作品はレシピまで詳しく解りやすく書いていてくれていて、 すごいヒット! 登場する人物像も皆個性的でドストライクです。

はやく続きが読みたい。

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まだウシジマくん

「現実は小説より奇なり」

と言い得て奇なり、

「漫画は小説より奇なり」??

「活字のみ」 で表すことと 「絵と活字」 で表すこと、そのどこに「文学」というもの繊細かつ俊敏である差があろうか。

相も変わらず「ウシジマくん」な日々です。

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竹本君の 自己犠牲の精神 の切なさ。竹本君への情を抑え殺して 自分の信念 を曲げなかったウシジマ君の強さと悲しみ。

過剰な拷問シーンはエンターテイメント性ばっちりなのですが、人間の奥底に隠れた深い情念が素晴らしく描かれている。

子供のころからの友人への捨てられない気持ち。

何も言えない表現できない動物への同情に似た気持ち。

娘が「リロ&スティッチ」とか「くまのぷーさん」とかをDVDで観て喜んでいる横で このようなを本 を読んでいるわけですが。

娘が大人になったとき、母である自分が人間を肩書きやら風体やらで其の人の真の価値を判断する 薄い大人 になっていたくないというこの悪あがき。

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ウシジマくんにおわりウシジマくんではじまる

タイトルは自分の 2 012年の終わり~2013年の始まり の経緯。もうずっとこの漫画読んでた。どんな年越しだ。年越し蕎麦もおせちも ばっちり 不味くなるぜ。うそ、本当は ばっちり 美味しかったのですが、でもね・・・この漫画良いと思うんです。

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なんか、自分とは 異なる人種 のあらゆる人たちが次々と登場する、しかしどこかしら自分と 似たりよったり のいろいろなひとたち、其の人たちの抱える  其の人生 についてついついふか~く考えてしまうのです。

自分の周りでいうと例えば、車運転しているとやたらとあおるドライバー、車運していると驚くことにウィンカーなしでわりこむドライバー、必要以上に接客態度の悪い店員、何が何でも無表情で営業姿勢のお医者さんやタクシー運転手さん、

朝新装開店のパチンコ店に行列している人たち、同じかんじで宝くじの券買いに並ぶ人たち割引スーパーの開店に並ぶ人たち、インターネットの掲示板にすきなこと自由にかいてる人たち、コンビニの入口で騒ぐギャルたち、それを遠くから見る大人たち、でも一生懸命働くコンビニ店員、

ドラックストアの中で座り込むニットのフード被ったりした若い男女、恐る恐る注意するドラッグストアの店員、年開けなのに新聞紙敷いて路上に寝てる人たち、コートから靴まで全身真っ黒にしたオサレ男子たち(夜見えないんだよ轢いちまうよ!)、公衆トイレに向かなそうなふわふわのへんなブーツはいた女の子たち(細菌付着が心配だよ!)

福袋買い求めに ジ○スコ に集合する人たち、その人たちの将棋倒れを阻止する警備員たち、本当はその騒動にダイブして参加したいのにただただ家で恐竜の赤ちゃんみたいな子供の子育てにアタマを抱えて悩む自分や脳がプチっとなって体が不自由になるのを必要以上に恐れる自分・・・

まあ・・・年末年始って 妙にハイになる人 もいれば 妙にダークになる人 も多いのですよ、今書店に並んでいる瑛太と松田龍平が表紙のテレビブロスにあるコラムのひとつで 松尾スズキサマ が全部もんのすごく解りやすく書いて下さっているのでピンとこなかったら読んで下さい。世の中調子良い明るい喜ばしい幸先良い嬉しーい楽ーしーい大-好ーきー!なだけじゃダメなのだー。そうなのだー。

そんな神聖距離をある程度保ってつきあいたわれたい側の自分ですが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

大根仁様の「まほろ駅前番外地」は絶対に観ます!

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「もうねんね」

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表紙のコが飼い犬ミトンに あまりにも眠る姿が似ていた のでとりよせた絵本。

                      カワユシ。

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                  本を広げるとこんなかんじ。

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    中身はこんなかんじ。いろいろな動物たちが眠りにつく様子があいくるしい。

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「すぐそこのたからもの」100点満点で100点満点

この本・・・もうどのエッセイももれなく涙が出て鼻がつまるので、ハンドタオル片手にしないと読み進められない。

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よしもとばなな さんを大好きな理由って、動物・・・犬や猫や亀・・・とダイレクトに触れ合わせて子育てをしているところが大きい。「他のママたちが○歳でおむつ卒業させているから、うちも意地でも○歳でおむつ卒業させなきゃ」とかマニュアル通りに子育てしていない。自分のぶれない軸 でいつもチビちゃんにと対等に向き合っている。

今お勤めしているコンビニエンスストアでは、自分が「犬2匹と赤ちゃんを遊ばせている、3人でとても楽しそうでその様子は可愛い!」なんて言おうものなら信じられないといった目でみた後、「犬の毛だけはここに持ち込まないでね」とかいう。アホか。洗濯したものすぐ自分の部屋に持って行くから犬の毛つかねーよ安心しろ。

で、 動物と触れ合う赤ちゃんはアレルギーになりやすい という神話の信者であるのも 勿論。アホ。どこにそんな医学的な根拠がある。うちはもうすぐ1歳5カ月だけど、アトピーも喘息もない。この掃除嫌いな母親のもとで犬2匹と密着しながら育っていてもだ。

なんだろう、アレルギーって 遺伝子 の問題でしょ?なんでだろう、犬や猫をワルモノにしたがるのは。だからそんなにバイ菌嫌いなら金出して無菌室作ってそこで働けって言ってんじゃん。面接のたびに  「あなたに皮膚疾患はないですか?動物は飼育していませんか?」 とかアホみたいな質問してりゃいいじゃん。

前回勤めていたレストランは、経営者が発展途上国の人間、働いている人間も皆発展途上国の人間、といったかんじだった。消毒液のスプレーは常備してあったけれど、まあ好きな時につかいなさい!程度だった。そして、妊娠発覚から出産後数カ月までずーっとそこで働いていたけれど(産前産後数日除く)、食中毒関連の事件は一切おきなかった、常連さんは皆すごく楽しそうに食事して帰って行って数日後に必ずまた来た。

80パーセントはたてまえでうごいている日本の飲食関連店。なんかもう顕微鏡買って、細菌、自分で確認すればいいじゃん。うちのダンナサマはそっち方面のお仕事なので、時給3万円で頼んであげるよ。自分の目で確認すれば、文句ないじゃろうがああぁぁー!!!

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安野モヨ子著「くいいじ」 3つ星評価で3つ星

昨日、ゆでたまご を作ろうとして、お鍋にたまご五個と水を入れて火にかけた。

そのあと、うっかり眠ってしまった。

起きたら、鍋の水は全て蒸発していて、たまご五個は大爆発 していた。もう五個のたまごの残骸が台所にぶわーって。天井から冷蔵庫まで。誰もよく通報しなかったな、ものすっごい焦げ臭いの。

ずっと見て見ぬふりしていた「台所掃除」 をする良いきっかけにはなった。でもにわとりさんが一生懸命産んだ五個のたまごを無駄にしてしまった。にわとりさんごめんなさい。

どうして眠ってしまったのか。全身がもんのすごく痛いのです。筋肉痛い。骨痛い。関節痛い。毎年冬~春に猛威をふるうあのウィルスのせいです。胃腸炎の次はコレ・・・珠子、おまえよくひどいの選んでひろってくるなあ。そんでもれなく母親にうつすなあ!

それでも「食べもの」への執着はおとろえない。昨日だって美味しいおでんを作ろうとしてゆでたまごを作ろうとしたの・・・。

先日よしもとばななさんの「ごはんのことばかり100話とちょっと」を読み終えました。ものすごく美味しそうなもの満載で、もうわくわくしながら一気に読んでしまった!ばななさんの独特の語り口調が飽きさせない、そして食べものと人生との不思議で深い結びつきにじーんと来る。

でもなんだろう、満足して読みながらも何処かに 妙な消化不良 あり。そう、やはり食べ物関連の本は、文章のみならず「目で見て美味しいも欲しいのですよなあ。

そして今回これ。

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安野モヨ子さん著 「くいいじ」 上・下。

安野さんのあの繊細で美しい絵で美味しい食べものを文章のみならず目でも満喫できます。ロンパース安野さんもちゃんと登場 あーもう安野さん好きすぎる。ちょっと毒のあるユーモアもきちんと生きている。

世代が近い女性たちの本って本当に好きすぎる(特に食べものエッセイは)。

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よしもとばななさんに整えていただく その2

またも人生ごちゃごちゃ期到来・・・しょっちゅうだけど・・・で、軌道修正のためにばななさんの日記を読むのだ。これはとっても大切なのだ。バカボンのパパなのだ。

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写真の一冊はもうすぐ終わるので、この次が「大人の水ぼうそう」「もりだくさんすぎ」、あと在庫がなくて買えなかった「ついてない日々の面白み」「なにもかも2倍」の計4冊でよしもとばななさんの日記読破!ってまだ本になっていない部分読んでいないから読破じゃない・・・。

「見えない工夫が見えない貯金となって土台を分厚くしていく」・・・「自分なりに曇りがなければ、必ずタイミングよくものごとがやってくる」・・・あぁそうなんだよなあそうだったんだよなぁ!

最近自分の人生があまりにも思うようにいかないので、もう丸投げ していた感があったのです、とにかくなんでもいいからお金稼ごうみたいな、とにかく動こう働こう育てよう みたいな、細かいこと全部無視して。

でも今日三日ぶりに自由な日で珠子も託児所じゃないし、それで久しぶりに朝早く起きてまだ眠る珠子とワンコたちの様子見つつ本と読む という贅沢な時間。痛感・・・もっと丁寧に生きないとなあ・・・とまたも人生を軌道修正。これは・・・読書最近サボっていたけどその大切さを再確認。自分のこの頃のダメさ。いろいろと下降気味になっていく最たる原因。

でも言い訳になるけど、やっぱり忙しくて初めてのことばかりであれこれすること山積みでアタマもカラダもフル回転で、余裕がなくなるんだよなあ。うーんこのバッドスパイラルから早く抜け出さないと。なんとかって観葉植物もうなだれてるの今日気付いたし。水あげたけど、まだしゃきっとしない。

こういったとき、そうだあの娘に会おう!って思い浮かぶ友人、そうすれば自分なんかもっと良くなるって思える友人・・・ってきっと死ぬまでエンの切れないお付き合いになるのでしょうと感じます。ああ崇高な魂の直感よ!疲れてだれてもっさりしているとこの感覚が全くもって鈍って滞る。ばななさんの日記がそういった友人の変わりになってくれる、ていうかばななさんは心の中ではもう勝手に友人。図々しくも。

ばななさんって何で日々見過ごしがちな様々な物事を鋭く捉えてそれを自分なりに噛み砕けるんだろう、普通なら見過ごすような、考えるの面倒だから無意識のうちにあえて見なかったことにするような、いろいろなことを。あと、こちらはエッセイだけど、「日々の考え」「すぐそこのたからもの」「ごはんのことばかり100話とちょっと」も読みたい。

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