7歳~12歳くらいの多感な女の子にとっては、子供の頃からの憧れの人と結ばれる・・・てのがロマンスの王道なのかなあ。自分がどうだったか忘れちゃったけど、結婚するとかしないとか考えたことなかったと思うたしか。

そこのところは見事に「女の子のサクセスストーリー」
父親からも恋人からも申し分なく愛されてすくすく健全に育っていく主人公あかりちゃん(田中麗奈さん)。そしてこの映画は、そんな女の子の成長とともに、あかりちゃんとラブラドールレトリバーのソックスちゃんとの友情&愛情の物語なのです。
しかし久しぶりに会った、後にあかりちゃんの恋人となる幼馴染、星進君が加瀬亮さんで良かったよ。これが三日月さんの初恋の人みたいなことになっていてごらんよ(「帰ってきた時効警察」参照)、映画の種類と質を考えても、なんかもう、笑うところじゃないし泣くところじゃないし、どうしたらいいものかわからないよね。そして星君の綺麗なこと・・・スラッとした手足、小さい頭、背筋の伸びた綺麗なラインの体にギターがしっくりきて、もうプロのギタリストになるために生まれてきたようなもんだ(モデルでも可)。
脱線してばかりだな。だからソックスがメインなんだってば(Θ∀Θ)★身に覚えがあるよ、知っているよ。18歳くらいから23歳まで、好奇心が一人歩きしちゃって、もうコロのことかまってあげれてなかったよ。走ったり跳ねたりできなくなったコロのこと、あまり相手にしてあげれてなかった。毎日毎日自分の目の前には、ものすごい知らないことがいくついくつも転がっていて、それをひとつひとつ見たり聞いたり実際に試したりすることで一日一日がものすごい速さと密度で過ぎていって、「年老いた飼い犬」の存在を完全に忘れていたかんじ。彼がもうすぐ死ぬんだって知るまでは。23歳の春に、16年間生きたコロが死んだとき、老後をちっともかまってあげれてなかった自分の不義理を痛感したの。コロは子供のころから見ていてくれたのに、こっちはある時期を境にコロを見なくなっていた。
自分の知っていることが完全にリピートされていて見ていて辛い。丁度そういった時期の女の子にとって、「老犬の飼い犬」の存在はあまりにも小さくなる。でも・・・気づくんだよねぇ。すごく大きな存在だったとを。その存在が無くなるってわかってしまうと。
そんなあかりちゃんをずっと見守るお父様(豊川悦司さん)は、もうそういったことはお見通し。成長していろんなこと知っていく彼女は仕事や恋で精一杯であることをお見通し。で、海を見ながらソックスと2人でビール飲むのね。昔は逆だったのに、今度は俺が待つ番だってね。これが本当の大人なんだな。そしてそういったことを理解できてきた自分は、33歳にして少し大人になっていることに気づかされた。あぁ自分語り・・・すみません
最後にあかりちゃんの子供時代に亡くなったお母様(高島礼子さん)が描かれた、「ソックスとの10の約束」がひとつひとつ読まれます。まさに息をひきとるソックスを目の前にして、あかりちゃんは10の約束をもう一度見つめなおす。どんなにソックスに助けられてきたのか知るのですね。一人の女性の成長と、彼女のこと大好きな犬との、友情と愛情の物語。あらゆる意味でとても綺麗です。
☆★今日の素敵なお言葉★☆
私が歳をとっても、仲良くして下さい。
作者不明の「犬の10戒」の7番目